鎌倉時代
平安時代後期において、国内の治安維持などのために、国司が有力な在地武士を国守護人(守護人)に任命したとする見解があり、これによれば平安後期の国守護人が鎌倉期守護の起源と考えられている。
鎌倉期の守護は、1180年(治承4)、源頼朝が挙兵し、鎌倉へ入った後、諸国に置いた守護人に始まるとされている。同年10月の富士川の戦いの直後に、甲斐源氏の武田信義を駿河国守護人、同じく甲斐源氏の安田義定を遠江国守護人に任じたのが、頼朝政権による守護設置の初例と見られている。その後、頼朝政権の勢力が西上するに従って、守護人の設置は東国諸国から西国へと拡がっていった。当時の守護人は、在庁官人らを指揮して国内の治安維持・民政にあたり、兵粮徴発や兵士動員などを任務としていたが、1185年(文治1)に平氏政権が滅亡すると、朝廷との円滑な関係を構築するため、頼朝政権は独自に設置した国守護人を一旦廃止することとした。
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